僕は、古本屋に良く行きます。

チェーン店の古本屋にも行きますが、個人の少し昔からやっているような古本屋が好きです。

なぜ好きなのか最近考えてみたら、(僕が探している)古本は今ではあまり話題にならないような視点で物事をフォーカスしているからだと思います。

人は立場を明確にするために、思想や理論を形成します。

しかし、それが故に時代遅れであったり、地域や国柄に合わないなんて事が起こったりします。

しかし、たとえ時代遅れであっても、昔の人はその思想や理論を信じて行動し、立派に彼らの時代を生きてきたはずです。

ですので、古本屋で今でも何らかの業績で名前が知られているけれど、知らなかった視点でその人の事を捉えている、あるいはその人が書いている著作を発見し読んでみると、意外な発見があったりします。

今では知られている業績からその人のイメージを形成して理解しようとするけれど、その本を読んでみるとそのイメージとは全然違うような考えをもった人であったり、今では考えられないような知恵をもってその思想や理論を使って生きていたりしているものです。

そのような発見を与えてくれるのが僕の好きな古本です。

ちょっと紙質自体が劣化していて、さらに絶版になっていたりする本にその傾向が多いので、僕はなんとなく“古書”と読んでいます。