今回はJR船橋駅の北口側のフィールドワークを行いました。

南口は京成線やフェイス・シャポーや商店街などお店がごった返しているため見る機会は多かったのですが、今回はどちらかというと住宅地がメインな北口を見てみたいと思います。

まずは、北口の「拉麺いさりび」と「佃煮屋」を紹介し、「イトーヨーカ堂」のデパ地下などを紹介していきます。

■拉麺 いさりび■

2013年にオープンされ、クリアな醤油の味から「端麗」とも「ネオ中華」とも称されているラーメン屋です。北口には実質ラーメン屋はあまりなく、ラーメン不毛の地でしたが、いさりびのおかげでラーメン力があがっています。

北口の東武百貨の地下にある「中華そば青葉」で店主が修行されたこともあるようです。

スープの端麗さは、「掃湯(サオタン)」という中国の技法で、最初に白湯スープを作り、旨味を加えると共に濁りを取り除き、澄んだスープを作るというものによるそうです。またチャーシューはフレンチの低温調理法「ラードコンフィ」(食肉をコンフィに加工する場合、油脂に素材を浸し、揚げ物にするよりも低い温度でゆっくりと加熱して調理する)で肉の旨味を凝縮しているため、さっぱりとしたラーメンとは最高の相性です。

他にもチーズソースの拉麺が2月に発売したり、和洋中の技法を合わせた拉麺となっています。

☝低温調理法を用いた三元豚のチャーシュー麺を頼みました。のりは船橋産のものを使っているそうです。クリアで味にはだしが利いていて、ゆっくりと味わう事で美味しさを実感するスープとなっています。

※ https://narashino.mypl.net/mp/funabashi-ramen/?sid=37985 参照

■佃の匠やまと 船橋北口店■

船橋駅を南下した船橋の東京湾沿いに本社工場がある佃煮屋です。1952年に創業し、1985年に船橋に工場が移転し、2000年に船橋北口店がオープンした高級佃煮屋です。

☝こちらは千葉県の名産品ホンビノスを使った佃煮です。生姜と砂糖を使った冷蔵するタイプの佃煮で、生姜と醤油と甘みが旨味を出しホンビノスの歯ごたえがおつまみにぴったりです。凄く美味しい!!

■イトーヨーカ堂 船橋店■

北口にはイトーヨーカ堂があり、今年の2月にリニューアルしたばかりで、地下にあったフードコートが1階にきていきなりステーキなどが入り、地下は食品スーパーと農産物直売所「わくわく広場」になっています。

また昨年2月に南口にあった西武船橋が閉店した関係もありロフトもイトーヨーカドーに入っています。

イトーヨーカドーの食品スーパーは、お酒コーナーは日本酒・焼酎・ワインが地方別に分かりやすく分類され、おつまみに適したチーズや生ハム・総菜などがとても充実しています。和洋菓子コーナーや惣菜コーナー(日本橋「たいめいけん」とのコラボが目立つ)もこだわっていて、青果コーナーでは地元の船橋産の農産物(ケールやケールとブロッコリーの変種であるアレッタブロッコリーなどを押していました)や鮮魚コーナーでは非常に数の多いお造りが印象的でした。

わくわく広場では、全国のこだわりの農産物は勿論、全国のこだわりの調味料・おつまみも売っています。

☝浅草海苔の伝統(ほんのりとした甘みと豊かな香り)を受け継ぎ船橋の海苔を使用して江戸前の海苔を生産販売している「船福」の商品です。1921年に創業され、船橋北口に本社があります。こちらは2012年の船橋ブランドにも認証されていた『御菜浦 生のり佃煮』です。江戸時代船橋三番瀬でとれた海苔や魚介類は徳川将軍家に献上され、その海域を「御菜浦」と呼んだそうです。
三番瀬の海苔は、沖合いに支柱柵を立てて網を張り、そこに海苔の種をつけていく「竹ひび式」と呼ばれる昔ながらの製法で作っています。 その三番瀬で獲れた生海苔だけを使用しているそうです。イトーヨーカドー地下食品スーパーとわくわく広場の間にテナントが入っています。

☝「千葉常胤」は、源頼朝を助けて鎌倉幕府の成立に大きく貢献した武将で、北斗と北斗七星を守護神としていたため、「千葉氏生誕900年」「北斗の拳35周年」を記念して、九十九里にある酒造「寒菊」が作ったビールです。「寒菊」は米どころであり良質な水がとれる「九十九里」の土地を活かした酒造で、「日本酒」を始めとして「九十九里オーシャンビール」などビールも作っています。

☝京成線で船橋の隣の駅「大久保駅」の前にあるパン屋さん「tata et pupula」の食パンです。子供向けのパンから本格的なパンまでうっていて幅が広いのが特徴のようです。練乳の甘みとまろみが食パンをそのまま食べても美味しいものとします。オーナーは39歳のときに千葉県の人気パン屋「ピーターパン」に転職し、パン屋の独立開業を志し、2016年1月に「タタ エト ププラ」開業したようです。「ほっこりとあたたかくて」「かわいらしくて」「ワクワクする」・・・。タタ エト ププラはそんなお店を目指し、 パン屋の枠にとらわれずに、雑貨屋さんやギャラリーのような雰囲気のお店をつくっているようです。

「パンは、ローマ式の土窯で焼いております。つまり、火をつけた場所にパンを焼きます。フランスでは、このローマ式の土窯で焼かれたパンだけが、”薪火で焼かれているパン”として公認されてます。この土窯で焼かれたパンは、薪の風味がし、普通のパンよりも保存がききます。見て頂ければお分かりになりますが、このつやの無いパンこそ、伝統的なローマ式の土窯で「薪火で焼かれているパン」の証拠なのです。…質を更に上げるために2015年末から自分で全粒粉を、麦を買って石臼で挽いています。…この全粒粉は山のパンやトマトパン、ウワザンのパンのシリーズに使われています。…パン生地はフランスの伝統の練り桶で手で練っています。パン生地を作るときは小麦粉と水と塩だけを使っています。…“自分で育てた天然酵母”に“ 手作りの土窯”でじっくりと焼き上げました。 素朴なパンはずっしりと重みがあり、かみしめるほどに味が広がります。…
焼き上げるまでには長い時間を要しますが、この長時間の自然発酵(熟成)をさせている間に私が育てた 生きている“天然酵母”が働きます。 うまみ成分であるアミノ酸や乳酸など様々な成分を生み出し小麦の持つ風味が充分に引き出されたふっくらでおいしい パンが出来上がります。 パンは焼きあがってから約6時間待った方がいいです。なぜなら発酵しているときに二酸化炭素が作られるため そのガズが出ているからです。…天然酵母パンは 時間と共に熟成が進むのでワインのように時間が立てば経つほど味わいが 深まります。まさに先人の知恵が詰まった天然酵母パンは保存性に優れ、7日は美味しく頂けます。 このパンは、野菜、魚、お肉、チーズ、サラダ、そして 日本料理にも良く合います。 天然酵母でじっくりと熟成し土窯で焼き上げたこのパンは まさに自然食品です。皆さんにフランス本場の味をじっくりと お楽しみいただけると嬉しいです。…パンを焼く釜はローマからつたわったものをフランスじんのちえと八千代の材料で作りつくられたものです。釜は高本の土粘土できています。 これは 縄文時代に土器を作るために使われていた土粘土と同じです。釜の断熱は全て高本の土粘土と吉橋の藁でできています。 」( http://www.furansupan.jp/presentation.html より引用) 店長はフランスのウワザン出身の人のようです。

トマトのパンは、ずっしりとした食感のパンにトマトの酸味が効いて美味しかったです。東葉高速鉄道「八千代市緑が丘」駅をずっと北側に行ったところにあります。

☝新船橋駅をずっと西にいったところ(JR船橋駅の北西側)にある農園です。
ビールハウス内では「マルハナバチが受粉をしてくれます」。そして、農薬を極力使わない努力をしているようです。「トマトへ与える水分やハウスの温度などをコンピュータで細かくコントロールすることで、うまみの凝縮したトマトになります。樹の上でじっくり時間をかけて完熟したトマトだけを収穫。トマト本来の味がつまっています。ハウスの中は太陽の光を余すこと無くトマトにそそぐ為に、光を反射しやすい真っ白なシートを地面に敷き、柱までも白くしています。自然の恵みがいっぱいの味をお楽しみ頂けます。」「当園のトマトは収穫したてを市場を通さずに出荷しています。ヘタの色、果実のツヤを見てください。鮮度が違います。生産者しか知らなかった瑞々しく新鮮な味をお楽しみください。」(※ http://misu-tomato.jp/tomato/policy より引用)
 皮は固くなく、噛むとドワッと旨味が出てくるトマトでした。

☝松戸に本社を置く「錦糸堂」という会社が作っている商品です。もともと1931年に錦糸町に宮田さんが開いた商店の関連会社で、1996年に松戸に本社を移転しています。

☝松戸市(船橋の西側)にあるピーナッツサブレ本舗とみいの名物「ピーナッツサブレ」です。松戸のゆるキャラ「松戸さん」のクッキーも作っているようです。1973年に創業し松戸市に事務所と二つの工場を持っています。とみいの焼き菓子はすべて手作りで作られているそうです。松戸から柏にかけて店舗を展開しているようですが、ここ船橋のイトーヨーカドーでも銘菓の一つとして扱っています。

☝千葉には多くの牛乳メーカーがあります。

代表的なのは写真一枚目の「コーシン牛乳」。1906年に東京の文京区大塚あたりに創業し、1928年に八千代市に牧場を持ち千葉~東京へ牛乳を売る経路を作りました(工場は東京にありました)。1932年にはアメリカから大量のガンジー乳牛を輸入し乳質の工場を図りました。1940年の幻の東京オリンピックでは牛乳の生産体制を準備しています。戦後は東京の工場が焼失したため、1950年習志野牧場の一角に八千代工場を建設し、1993年には森乳業株式会社(千葉県袖ヶ浦市)と業務提携を図っています。

またコーヒー牛乳プリンに使われている「フルヤ乳業」。1945年に現在の山武市で創業し、銚子にも工場を作ります。その後千葉県中央区に1964年千葉工場を作り(山武市の工場はその後閉鎖)、1991年に香取郡多古町に成田工場を作り、2015年は千葉市中央区千葉港7番1号へ本社移転しています。2018年9月には「北斗の拳」「千葉氏」コラボ企画の牛乳を出し千葉中央区のプロレス団体「KAIENTAI DOJO」がユーチューブでアピールしています。

☝JR船橋駅隣の駅JR津田沼駅の北口にあるラーメン屋さんのカップ麺。こちらはセブンイレブンで買いました。たっぷりの背脂とそれを受け止める太麺、さらにそれを活かす味濃いめのスープが特徴のようです。Posted in ミートセラピー日本

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