今回は、佐倉市の296号沿い~JR佐倉駅~東関東自動車道の四街道IC~JR四街道駅付近のフィールドワークを行いました。
【ロックアイスのコクボ】
勝田台の方向から向かっていったのですが、勝田台駅の北口に「ロックアイス」という看板があり、調べてみると八千代市の村上(村上駅の東側・勝田台の北側)にコクボというロックアイスを主力とする会社の工場があることを知りました。
■新鮮市場マルエイ 風のマーケット■
296号沿いに勝田台方面から佐倉に向かっていく途中、左手に新鮮市場マルエイ 風のマーケットというお店があります。
店内は天井が高く、生鮮とグロッサリーを使っているスーパーでは大型店の分類だと思います。
こちらでは、「風のマーケット」という千葉県の地場野菜を生産者の顔(名前)が見えるカタチで展開されているコーナーがかなり広いスペースでとられています。大変実りあるものでしたので、写真付きで紹介します。
←≪「佐倉 あさのは むしろ干焼きせんべい」≫こちらは佐倉となっていますが、八千代台駅近くで有名なせんべい屋さんのようなことがPOPで書かれています。「むしろ干焼き」という藁を干したもので焼いているせんべいのようで、匂いが醤油だけでなくほのかに優しい香りがします。お米もおそらく千葉産のコシヒカリを使われているのでしょうが、味としては焼き方による香りのよさが特徴のおせんべいだと思います。
←≪「やちまたのかおり 希少新種≫佐倉藩が廃藩置県で取り潰しになった後、佐倉藩士を養うためにお茶の栽培が一つの事業として始められました。それに触発されて八街でもお茶を栽培し始めたようです。佐倉同様八街もお茶の栽培が盛んになるも現在は衰退しつつ、「八街茶」というブランドで復活しているようです。
←≪八街市にある大倉農園のトマト≫こちらはピーナッツで有名な千葉県八街市にある大倉農園のトマトです。トマトの根をコップ1個ほどの狭さで育てることで、トマトの酸味と甘みのバランスが良くするこだわりの農法で作られたものです。上記の八街茶に続き八街市シリーズ。
←≪千葉県木更津市 耕す木更津農場の平飼い卵≫こちらは木更津市の赤玉たまごで、自家配合の発酵飼料で広々とした鶏舎で伸び伸び健康に育った「平飼い」の鶏の卵となっています。
こちらの生産者は株式会社「耕す」で、木更津農場はこの土地を「次世代も使い続けられる農地へ」との考えから、有機農業に取り組んでいるようです。因みに木更津農場は2010年より開墾されて農地として再生したのですが、約20年前に閉鎖された牧場跡地で荒地だったそうです。おいしさを通じで持続性のある未来へとつながる選択を実感していくことをモットーに運営しているようです(耕すHP参照)。
HPオイシックスでの説明によると「「鶏舎という限られた空間の中に、小さな自然を再現する」そんな方法で生産された自然養鶏の平飼いたまごです。輸入穀物飼料は一切使用せず、農場の野菜や草、地元房総半島のお米や麦、おからや出汁粕などの循環環境100%で育てた健康な鶏さんたちのたまごです。嘴を切らずに育て、生まれたてのひよこの頃から玄米や竹、草などをたくさん食べて育つ鶏は健康そのもの。その強靭な内臓と健康な消化力のおかげで栄養たっぷり、しかもたまご臭さを一切感じさせない、本当にピュアな味わいのたまごになりました。」とのことです。健康に育つと、その栄養価が卵にも影響してくるのですね。農場と合わせて注目の商品です。
食べた感想:黄身を黄色くする餌を与えていないため、黄身は薄い黄色です。生で食べると、白身も黄身もあっさりしていて癖がない感じです。しかし、目玉焼きにすると、白身が凄く美味しいです。また黄身も濃厚ではないのですが、雑味がなく自然な黄身と白身の味が繊細に美味しく味わえます。何か卵を使った料理やお菓子を作ると凄く美味しい予感がします。
←≪千葉県成田市 紅はるか すぐ食べレンジ≫こちらは、千葉県では比較的多く作られている「紅はるか」を使った簡単に洗って袋のままレンジでできるサツマイモです。従来から有名な「紅あずま」はほくほくしていますが水分が少なく甘みもまあまあ、「紅はるか」はほくほく感は少なくなりますがみずみずしく甘みも強く、喉が渇かなく美味しい品種として登場してきたものです(βアミラーゼが活性化されるため、普通のさつまいもより糖分が多く水分が多いため滑らかな食感が楽しめます)。温めたものを冷凍して、冷たい状態で食べるのもデザートのようで美味しいみたいですね(ただ個人的には金時芋や安納芋のようにさらに甘みが強い方が良いような気もしますが、、、)。
、、、他には本埜米という明治神宮の新嘗祭に献上されているお米や、白鳥がくる綺麗な田んぼで育てられたお米など、千葉県産でこだわりのものも多くあります。こしひかりに次ぎ、シルキークイーンも多かったです。また精肉コーナーでは千葉県産の豚肉「うの菜 雪花菜(きらず)豚」が品ぞろえしています。鮮魚コーナーではホンビノスもあるが、青果程ご当地感はみられませんでした
■ベイシア 佐倉店■
さて、296号を東にさらに行き、南下して、少し西に行ったところにベイシア佐倉店があります。場所的には佐倉城跡の南側で、JR佐倉駅の北側ですね。
296号から南下する際は農地や自然豊かな土地になるのですが、JRに近づくにつれて住宅地になります。佐倉市は296号と16号、JRと京成線、そして東関東自動車道によって住宅地が発展し、それいがいは自然や農地が豊かな土地だと思います。
ベイシアの近くにはカインズホーム、D2とホームセンターが向き合っており、ベイシア電器、マクドナルド、爆弾ステーキ、スターバックスなどなど色々と集まっているスペースとなっています。
ベイシア自身は非常に広くアメリカンのウォルマートのような感じで、食品からグロッサリーさらにおもちゃや衣服・アウトドア用品などあらゆる品ぞろえが揃っているというフォーマットですね。
食品に関しては品ぞろえが非常に多いです。青果はあまり地元色よりも品ぞろえを重視、袋に入っていてレンジするだけ食べられる芋類・ヨークグルトやプリントセットになったカットフルーツなどなども見受けられます。鮮魚コーナーは魚そのままよりおろしたものがメインで若い世代やそこそこ料理する世代を対象にしているのが見受けられます。お肉コーナーは「和豚もち豚」「カナダ産メープルコーン豚」を取り扱っています。総菜コーナーは、品揃えが多いが定番を少しひねったような品ぞろえが多く(中華とかは本格的な中華を志向しようとはしていた)、買い物に来た人が食べてみようかなと思うラインナップが多かったです。「寿司サンド」や「貝状のパスタを使ったボロネーゼ」「合鴨のお弁当」などなど、あと「ロースカツががっつり入ったサンドイッチ」などやはり、若い世代から中間層を狙っている品ぞろえだと思いました。惣菜は買ってみたものを紹介します。
←≪合鴨ロース黒胡椒板重(甘辛生姜ダレ)≫合鴨を使ったお弁当なんてあまり見ず変化球感が出ています。合鴨は結構厚く切っており(1Cmくらい)ボリューミーで、黒胡椒や甘辛生姜ダレでカモの癖を消してくれているので、色んな人が試してみても支持されやすい感じでした。
←≪野菜あんかけ餃子≫こちらもなかなか揚げ餃子を総菜コーナーで見なかったので買ってみました。おつまみにもおかずにも使えますよね。
【牛角ビュッフェ】
その後、四街道IC付近に行く途中に「牛角ビュッフェ」を発見しました。
「牛角ビュッフェ」とは、2018年くらいから始めた牛角の新業態で、タッチパネルで注文するテーブルオーダー形式で、かつて若者が集まるお店であった牛角がファミリー層に移行しているのに伴い、アルコールを前提とした居酒屋的な店から、子供連れで行けるファミレス的な店への移行として、酒を飲まなくても満足できる業態として開発されたもののようです( https://www.itmedia.co.jp 参考)。ドリンクバーがセルフになっていたりします。肉の鮮度が解凍の回数の関係で良かったり、食べ放題の金額が少なかったりするようでだが、人件費を加工の方に回し、お肉自体を食べる楽しみを増すというもものなのでしょうか?
■三徳 四街道店■
四街道IC付近にある三徳 四街道店に行きました。
三徳は基本的に青果コーナーではこだわりのものがベースとなっており、さらに地場野菜コーナーは戸田農場や地元農園でついたお餅など、契約された地場野菜を顔が見えるカタチでこだわって売ってる感がありました。更に自社工房シェフワールドというブランドで生鮮などの加工品でこだわりの商品がありました。生ハムコーナーはドイツの生ハムや宮崎のおさつ豚の生ハムジャーキーなどこだわり感満載の品ぞろえでした(チーズとワインもこだわっていて楽しめそうです)。また自社工房サンドルシェというブランドでパンやケーキなど美味しそうな商品群が多かったです。地場野菜コーナーの商品を紹介します。
←≪地元の契約農家でついているお餅≫地元の契約農家でついているお餅で、千葉県産のコシヒカリを使っています。やわらかくて美味しそうなお餅でした。
また地場野菜では「のらぼう菜」という野菜もあったのですが、こちらは西洋アブラナの系統に属し、苦みやくせのない味わい(茎も甘くて雑味がなく美味しい)が再度注目を浴びているものだそうです(また茹でてもかさが減らないらしいです)。しおれやすいため長距離輸送や大量出荷向きではない(更に手で折って収穫しなくてはならないようです)ため、地場野菜としては最適ですね。
■栗山 房の駅■
JR四街道駅の方に行くと「栗山 房の駅」がありました。
こちらは千葉県のお土産や名物など「千葉のおいしい」を提供する株式会社「やます」が2006年にオープンした店舗となっています。房の駅は、最近店舗数が増えてきて、ショッピングセンターやカフェがあったりと、面白い展開があり個人的には注目です。
店頭から「肉らしい頑固な親父」や「肉らしい女房」など大豆を使ってお肉風にしたてた商品があったり、やますのレモン王子や梅王子などピーナッツを揚げたお菓子などを振り込んでいたり、ワクワク感が始まります。
ここでは一部の商品をご案内します。
←≪オーシャン ビール の コシヒカリも使ったビール≫まずこちらは、九十九里浜近くにある日本酒で有名な「寒菊(1883年創業)、日本酒で使うこだわりの水を使って作った太陽と海が似合う「九十九里オーシャン ビール」。その中でもコシヒカリも使った特別ビールです。千葉の地ビールですね。すっきりとしながら苦みや酸味が無く爽やかな味。米を使っているためフルーティさなど飲んだ時の香りが良く、泡も美味しいです。
こちらは同じく「寒菊」の商品で、日本酒を炭酸水で割ってスパークリングにしたものです。華やかな味わいとパッケージも素敵です。
←≪千葉発日本一の夢 粋に飲む上撰≫こちらも九十九里浜近くにある酒造。上記の「寒菊」と場所的にはあまり離れていません。創業も1893年と10年違いの老舗です。こちらは千葉の地酒となります。純米酒にごだわっており、千葉県産の米100%の清酒造りを行う唯一の酒造。熟成して出す辛口純米酒「舞桜」は酒造来店者にもっとも人気があるようです。こちらも、その商品と思われい、すっきりとしていて、ほのかにコメの甘みとほんのりとした辛みが味わえる日本酒となっています。「舞桜」のブランドができるのは級別の廃止にともなう1990年です。
←日本一、鮮度の早い状態で真空パックにしたスモークレバーだそうです。そのため、レバーのくせがなく美味しい!!、、、というキャッチコピーですが、確かに他のレバーブロックより焼き豚みたいで癖はすくないですが、やはりレバーはレバー、鉄分の強い味はします。健康のためにレバーを食べなくちゃという人には食べやすいかも。またビールと一緒に食べるとビールの香りがレバーの癖を無くし美味しくなります。(千葉県香取郡にあります)
←こちらは千葉県冨津市の名物ラーメンをインスタント化したものです。勝浦のタンタン麺はB級グルメグランプリで上位を取った為有名になりつつありますが、冨津にもあったとは!!
←こちらは千葉産のミルクを使って作ったヨーグルトでビフィズス菌が入っているところも特徴ですが、味が、まろやかで贅沢なコクが凄く美味しいです!!メーカーは千葉県香取郡多古町で、お米の生産で有名な地でもあります。
←千葉は長崎に次ぐ「びわ」の産地で、250年の歴史があるようです。そのびわを使った商品です。房の駅の「やます」のロゴが入った商品はこのように名物を使いながらパッケージがPOPや凝っているものが多いです。
←房総の穏やかな気候の中、育成期を青空鶏舎で育て、農場選定飼料を与えられた精悍な白羽はシルクのような烏骨鶏の卵となっています。こちらは生で食べると、白身の弾力が強く、また黄身が濃厚で凄く美味しいです。また目玉焼きにすると、白身の弾力が強いため、半熟の目玉焼きでもなかなか黄身が割れない所が特徴です。
■ヤオコー四街道店■
3階建てのショッピングセンターで形態的には結構古いタイプです。
ベーカリーコーナー「ピノ」において、ピノナチュレという企画でロイブレッドに続き食パンで酵母にこだわった商品が広告の品で売られていました。青果コーナーは品ぞろえが多く、柑橘系は「八朔」「土佐文旦」「甘平」「甘夏」「いよかん」「不知火」「せとか」「はるみ」「デコポン」「ミネオラオレンジ」「メロゴールド」「三ケ日みかん」などなど、イチゴとは「とちおとめ」「あまおう」の他「木熟いちご」も売っていました。鮮魚コーナーにおいては一本ものより加工するものに特化しており、刺身や丁寧に切り分けされてそのまま使えるものが多いです。精肉コーナーではヤオコーの指定洞窟で作られた「大谷の生ハム」が置いてありました。ロースターで焼き上げた商品も売っていました。パンコーナーにおいては、イタリアの「パネトーネ種」という酵母を使ったコモというメーカーのパンが6種類くらい豊富に品ぞろえしてあります。銘菓コーナーにおいて、「房洋社」「なごみの米屋」という千葉発の銘菓メーカーの商品を取り扱っているので、千葉の美味しい銘菓も変えます。お酒コーナーでは「佐倉城」という佐倉の地酒もおいてありました。
←写真は、房洋堂という千葉県の銘菓を作っている会社の「オレンジ芋タルト」です。
千葉県は全国で3位の芋の生産量であり、青果用だと全国1位となっています。
また、歴史的にも薩摩についで、1735年に青木昆陽が千葉県の幕張と九十九里(後東京の小石川植物園)でさつま芋の試験栽培を行い書物で広めたことからサツマイモが関東に普及し始めたとされ、歴史的も古いものとなっています。
そんな千葉県のさつま芋の中でも、「オレンジ芋」を使ったお菓子となっています。
「オレンジ芋(アヤコマチ)」のオレンジはカロチンによって発色されるもので、むらさき芋同様、スイーツなど特別な色を生かしたお菓子作りなどに向いています。
恐らく千葉の有名なさつま芋と、目を引く「オレンジ芋」という発想から作られた商品と言えるのでしょう。
こちらの「房洋堂」は、千葉県の花である「菜の花」を使ったお菓子が有名ですが(他にも黒潮物語というクッキーのようなものも)それに次ぐヒット商品の開発を考えたのでしょう。
←千葉県の恐らく一番有名なお土産!? 千葉の名産のピーナッツを使った饅頭と最中があります。