歴史を学んで物事の見方を深める『ソシオ・ヒストリア』!!
イラストを切り口にして、歴史の視点からて、出来事を様々な角度から見つめます。
色々な歴史を学んでいく内に、新しい出来事を理解する力を養う事を理念に活動してます。
【1】歴史を学ぶ一番の目的は、「物事の見る視野を広げる事!!」
歴史を勉強すると聞いたときに、どのようなことを思い出しますか?
人名や年号を暗記することでしょうか?
それとも、昔の時代の建物や物語などを観光地やドラマで、その時代の世界観に漬かることでしょうか?
本サイトにおいては、違います。
「出来事を様々な視点で解釈すること」が第一だと思っています。
同じ出来事でも、その出来事を経験する人によって、捉え方が違うことがあります。
ある人はその出来事が「楽しい」と感じても、他の人は「つまらない」と感じてしまう事があります。
このように、同じ出来事でも見方はさまざまなのです。
そして、歴史はこの見方を勉強することに最適なものだと考えています。
物事の見方を学ぶなら、現在のニュースでも、一つの出来事に対して、様々な意見が載せられた雑誌も想像するかもしれません。また、あるニュースが起こった後、本屋に行くと、同じテーマで様々な意見の著作があると想像するかもしれません。
しかし、現在のニュースは、様々な見方の提示は行われますが、その様々な見方を持った人がどのような影響をその後受けていったのか、知ることは時間が経たないとできません。
もしかしたら、ある見方を提示した人がいたとしてもすぐに撤回してしまうかもしれません。また、提示された意見は全然他の人に影響を与えず、提示されたまま放置されてしまうかもしれまん。
つまり、現在のニュースは、その見方がこの後どのような影響を及ぼしていくか、学ぶことが難しいのです。そして、結果どの様になったかを検証しないで見方のみを学ぶと、自分の都合の良いような見方しかしなっくなってしまう危険性があります。
本サイトにおいては、物事が「①どのように考えられたのか?」、そして「②どのように使われたのか?」、「③どのように影響を及ぼしていったのか?」という順序で、さまざまな見方の検証を行っていこうと思います。
そうすることによって、さまざまな立場の意見を聞く視野を持てるようになり、新しい出来事が起こったとき、広い視野を持ちながら対処できるような力をつけて行きたいと考えいます。
※更に、歴史の学習を続けていく内に、知識が蓄積していくことによって、長期的には新しい出来事の背景も想像しやすくなる力もつくと考えいます。
【2】正しいメゾットよりも、そのメゾットの正しさ(巡ってきた状況)を知る方が大切!!
仕事に役に立つ勉強を考えたとき、実用的な考えやメゾットをもとめがちではありませんか?
「〇〇〇に成功する方法」「〇〇をすると上手くいく」「実現するための〇〇の法則」などなど。。。
このメゾットを使えば、良い方向に進める本を読みがちではありませんか?
勿論、仕事に「役に立つ」。。。訳ですから、すぐに使えるメゾットは「役に立つ」と言えるかもしれません。
それ自体は問題ではないと思います。
しかし、そのようなメゾットを求める人の多くが、「正しい」メゾットを求めてしまいがちのように思います。
そのため、権威のある方や成功した人が書いた本、最新のものや科学的に証明されたものを扱った本、などを好んで読むように思います。
そして、そこから得た知識やメゾットが提示した視点でしか物事を見なくなるような気がするのです。
恐らく、そのような人は、過去の著作や、失敗した人の著作や、科学的に否定された著作などは読まないでしょう。
正しさと言う意味では、正しいのかもしれません。
しかし、視点や視野と言う意味では「狭い」と思います。
本サイトでは、色々な立場の考え方を扱います。
忘れてしまわれた人物の考え方も取り上げます。
そうすることで、視野が広がると思うからです。
※但し、相対主義にならないために、歴史的知識として把握するという立場でありたいと思っています。
【3】出来事は「①場所」と「②時間」で「空間」を捉え、その「空間」がどのような影響を受けたかを調べることが力になる!!
分野が違うと同じ時期に起こったことでも、案外同じ時期だった知らないものです。
ニュートンが万有引力を提唱したイギリスと、清教徒革命と名誉革命がおこったイギリスは両方とも同じ時期です。
レオナルド・ダ・ヴィンチなどが活躍して絵画などが栄えたイタリアルネサンスと、日本の戦国時代は同じ時期です。
ベートーベンが「第九」を作曲した時期と、フランス革命は同じ時期です。
。。。などなど、同じ時期でも、分野が違うとなかなか同じ時期だと知らない、事は多いものです。
同じ時期の出来事は互いに影響しあった可能性が高いです。また同じ場所だと更に影響しあった可能性が高くなります。
互いの影響関係を知ることは、その出来事の新たな見方を見出すことにも繋がります。
そのため、視野の拡大のためにも、出来事の影響関係をできるだけ意識できるような状態にしておくことが大切だと思ます。
その状態を作るためには、出来事を「①時間(時期)」と「②場所(国名など)」で捉える習慣を作ることが大切だと思っています。
なぜこの2点といいますと、多くの分野を超えて捉えることを考えたとき都合が良いからです。哲学者のカントも物事を分解するとこの2点が基本となるというようなこと(『理性批判シリーズ』にて)を述べており、おそらく影響を及ぼす対象同士を考えるのに適しているのだと思います。
そのため、本サイトの記事では「①時間(時期)」と「②場所(国名)」を特に意識して論じています。
※さらに、具体的にソシオ・ヒストリアの検討を行いたい方には以下のリンクページで説明させていただいています。
【その他】「ソシオ・ヒストリア」以外の活動
基本的には本サイトでは、記事を投稿し、「視野の拡大」を目指す活動をしております。
しかし、出来事を「イラストを切り口として、歴史的に捉えて、さまざまな視点を提示する」方法論に興味を持っていただいた方に、この方法論を使って協力する活動も行っています。
●ソシオ・ヒストリアが考える重要なフレームワーク
①考証普及(thinking of innovation)
現象は「時間」と「空間」の2軸で捉えることができます。そしての2軸で捉えた現象を他の現象と関連性を持たせて繋げることで、現象に新たな視点が与えられ、現象の記憶の定着と物事に対する視点の拡大を目指すという考えです。
考えて調べる(考証)することで、現象の繋がりの絡み合い(普及)を理解するという言葉です。
②3つの学問
学問は①現実を対処するための学問、②対処する方法を立証するための学問、③立証する学問の変化の方向性を考える学問、の3つに分類できると考えています。
これは学問を「どのように活用すべきか、そしてどのように定着すべきか」という視点から考えたモデルです。
①の学問はマニュアルや戦術や戦略の体系書などがそれにあたると思います。
②の学問は、数学や物理など統計や実験などによって立証された命題をまとめた体系書などがそれにあたります。
③の学問は、歴史書になります。
歴史の楽しみ方は沢山あると思いますが、ソシオ・ヒストリアにおいてはこのような文脈で「歴史」を考え、歴史を記述して学んでいきます。
③博物抜書(Natural Historia)
学問のベースは記述にあると考えています。伝聞にしろ、フォークロアにしろ、記述することによって学問が始まると思います。そしての記述を体系的にまとめて、哲学に応じて整合性をとって発達してくことが、学問だと思っています。
ですので、ソシオ・ヒストリアは多くの記述を大切にしています。